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琉球布紀行

島暮らしをいつかしてみたいという思いを、心の隅っこにいつも持っている。
実現に向けていますぐ具体的に動き出す、というのではない類の夢。
仕事や家族の事情に変化があったら、その時はにわかに現実味を帯びる可能性のある選択肢のひとつ。__2
住むとしたら、やはり南西諸島だろうと思う。
他の島にはさほど滞在したことがないので比較はできないが、比較せずともよい、そう思わせる理由のひとつが、沖縄の伝統的な「手仕事」だ。もちろん、他の島々にも優れた手仕事は残されているだろうし、行けばそこにしかない魅力を感じることだろう。海だってステキなところはあるに違いない。

_ でも、沖縄なのだ。これは言葉では説明できない、感覚の問題。思っただけで「ちむどんどん(肝ドゥンドゥン)」なのだ。恋にも似ているかもしれない。
そんな思いを再確認させてくれた本に出会った-澤地久枝著の“琉球布紀行”
きもの好きな著者が、別の理由で沖縄に2年あまり在住した際に、県内をくまなく歩き、各地に伝わる染織を取材した、文字通りの紀行文。例外的に鹿児島県の奄美大島紬も取り上げられている。
“布紀行”といっても、結局はそれに携わる人々の物語であり、その主人公には高齢な方が多いとなれば、自然と沖縄の歴史を訪ねる旅ともなる。
日本国内のどこよりも独自の染織技術が数多く、高水準に発達していた土地が、日本国内のどこよりも戦争の痛手を被ったという皮肉。存亡の危機に瀕しながらも、技術を受け継ごうとし、時にはゼロから復活させて今に伝え、さらに発展させようとする情熱と忍耐、強い心は、沖縄の人ならではのものであろうと思わせる。

染織技術のことなんて何も知らない。布紀行で紹介されていた布の着尺一反すら持っていな _1い。
けれども沖縄のどこかに住むことができたとしたら、その土地に伝えられた手仕事に、何らかの形で関わってみたい。そんな途方もない夢を抱かせてくれた一冊。
憧れはいつか現実のものとなるのだろうか。願いを心の隅に持ち続けてみよう。

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