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10年目のおめでとう

昨日は、遠くに住む友人の誕生日だった。
普段はお互いに連絡を取り合うわけでもないが、心の中でとても大切に思っている人。何年ぶりでも、会えばたちまち“あの頃”に戻れる友。

10年前のちょうど今頃、わたしはユーコンを初めて訪れていて、キャンプ中に彼女の誕生日祝いをしたことを思い出す。
ユーコン・・・ただその地名の響きにひかれて行くことを決め、生まれて初めて本格的なキャンプをし、ものに対する価値観がガラリと変わり、その後のライフスタイルに多大な影響を与えられた場所。
そのツアーに通訳兼ガイドとして現れたのが(ヨ)だ。カナダの中でもド田舎(失礼!)に住み、シーズン中は野外で過ごすことが多い彼女の「今、日本では何が話題なんですか?」の問いに・・・・星野さんの訃報を伝えなければならなかった・・・・。

その時彼女はユーコン滞在2年目。初めて極北の地を空から見たときに涙が止まらず、自分の居るべき場所はここなんだ・・・・と決めて、その場所に根を張ろうと懸命だった頃だ。カヌーショップで働こうとしたが、「wildernessは男の世界」と、若い日本人女性なんてはなから相手にされず、それでも自力でトレーニングを積み、ついにはオーナーに認めさせてしまった。
3度の冬を越さないと本物のYukonerにはなれない。「とりあえずわたしも3年はがんばらなくちゃ・・・」と言っていた彼女が、今では永住権も取り会社を興し、ログキャビンまで建てた。当初は猛反対なさっていたご両親も、数年前に来てくれたそうで「やっと認めてもらえた!」と喜んでいたっけ。

体を鍛えてはいるけれど、けっして大柄でもゴツくもなく、wildernessを離れればおしゃれも楽しむ。ファッションセンスがよくチャーミングで、実は?シャイな女性。
けれど、わたしが大好きな(ヨ)のなによりの魅力は、クッキリとした輪郭(物理的にではなく、印象の問題)と強い目の力だ。強い意志と行動力、己を信じるための努力、環境を楽しむ力に裏打ちされているような。
たまに日本に帰ってきて、同年代の友達と自分を比べ「本当にこれでいいのだろうか?」真剣に悩むこともあったという。遠い将来を考えて、いつまでユーコンで暮らせるだろうか、とも。その時わたしは無責任なエールを送ってしまったけれど、彼女が選んでいる道は、わたしにとってある意味、究極の憧れ。

一瞬にして「ここだ!」と決めてしまった(ヨ)。わたしもユーコンには行くたびに「ああ帰ってきた・・・」という感覚を持った(もう7年!行っていないが)。が、沖縄にも「帰りたく」なり、今いる葉山にもたとえようのない愛着があり・・・まったくもってこの分裂症状態がもう何年も続いている。
時々、彼女の存在を思い出し、その輪郭と目を思い描き、己を振り返る・・・・ボヤケた印象を与えてないか? 目の光を失ってないだろうか?

(ヨ)、なんだか無性に会いたくなったよ。ここではなく、あなたのいるその場所で。
お誕生日おめでとう。元気で幸せな1年を。

010203

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