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期待に応える

駅伝やマラソンを特に好んで見るわけではない。
けれども、箱根駅伝だけは特別。
なんといってもコースが良い。神奈川で生まれ育った者にとっては見慣れた風景。何度も通ったことがあるよく知った道を選手たちが走る。「おぉ、もうここまで来たか」なんて距離感がリアルに伝わってくるから、余計に面白い。
そうじゃなくても、街中~海沿い~山登り、変化に富んでいて旅情を誘う・・・だけじゃなく、それぞれの区間の特徴に合った専門家的な選手がいるのも魅力。

今年の往路優勝は去年に続いて順天堂大学。
その立役者が、山登りの5区を走った今井正人選手だ。2年生の時から3年連続山登りを任され、一昨年、昨年と連続して区間記録を樹立、その2年とも最優秀選手に選ばれている。
当然今年も前評判が高く、母校はもちろん、沿道で声援を送る人や箱根駅伝ファンの期待が膨らむ中での出場。無責任なマスコミも区間記録の更新だなんだと騒ぐのをよそに、期待どおりの見事な走りを見せて、5位から1位へ、4分以上あった差を逆転した上に、2位を1分42秒も引離してゴール。
去年自分が作った記録も30秒近く縮める結果を残した。

いやぁ、お見それしました。
山登りに限らず、過去にも前評判が高いエースはたくさんいたけれど、期待どおりの走りが出来ないだけでなく、逆に大ブレーキになってしまった選手も決して少なくない。
レースの流れが、他のメンバーの走りやそれまでの順位に大きく左右される駅伝で、いくらエースとはいっても若い選手が多大な期待に応えるのは並大抵なことではないのだろう。
そう考えると今日の今井選手は本当にすごかった。
持って生まれた才能と、それを花咲かせるための努力と、この日に合せて整えた体調と、周囲からのプレッシャーを撥ね除ける精神力と、何よりも自分を信じる力と。それら全てが揃っての今日の結果。
当り前なんてことはありえないスポーツの世界で(“当り前”だけだったら試合する必要ないもんね)、当り前の結果を出した今井選手は真のアスリート。

多くてもたった4回しかないチャンス。
箱根駅伝の大きな魅力はそこにあるのかもしれない。

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コメント

駅伝。中学高校と陸上部だったので、見てると何故かジーンとしてしまう。当時の思いや今走ってる選手の気持ちを考えてしまう。神田で東京女子マラソンを見てたときも目の前で脱水症状で倒れた方が居て、自分との戦いと仲間の期待の重圧の中走ってる姿は、感動します。頑張ってる人を見るのは気持ちよいですね。

投稿: ちゅうさん | 2007年1月 5日 (金) 00時04分

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