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4日目:備瀬~マリブビーチ

台風が来ないのはありがたいのだけど、天気が不安定なので、沿岸を行かざるをえず距離がかせげない。
残波岬を目指すも、届かず。

体も今日が一番キツイ。手のひらが腫れてグーができないし、水着が擦れてお尻に水ぶくれ。
やってみなければわからないことがたくさんあるものだ。
明日も無事に漕げますように。

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今日の目標ゴールは、残波岬を越えた読谷村だ。
4時40分に起床、昨夜の“賑わい”のおかげで睡眠時間は4時間ほどだろうか、体が重い。

行動食を摂り、昨日に続いて6時30分に出発。
積乱雲があちこちに見られ、気象情報では雷注意の文字も。雷はゴメンだぞ。
海況さえよければ備瀬から万座あたりまで一気にショートカットするところだけど、今日は本部半島の南側海岸線をなぞるように沿岸を漕ぐ。

ショッキー艇も様子見をしながらなのだろうか、昨日の勢いはまるでなく、後ろから見ていると手を休める姿が多い気がする。
1時間で瀬底島(セゾコジマ)にかかる橋の下を通過。
その後も、商工業地域、工事現場・・・・騒音と白茶けた景色の中をパドリング。水もキレイではなく、何より臭い。
右手の海原の向こうに見える万座あたりへ直線で漕いでいかれれば早いのに、片や左手に続く沿岸はどう見ても長い・・・・「これを漕ぐ分を直線にしたら、ずい分行かれるのになぁ」と、心の中でグチりたくなる。
そんな心理状態で漕いでいると、これがまた、ちっとも進まないノダ。
おまけに今日は4日目で、筋肉疲労もピーク。


沿岸を漕ぎ続けて9時を過ぎた頃、ようやく隊長が「ここから部瀬名(ブセナ)まで横切るよ」と号令。
アイアイサー! 待ってました、その言葉。
ショートカットできるとなったとたん、どうだろう、ウソのように気持ちが前向きになり、カヤックがぐんぐん進むようになった。
自転車で地球を半周したツナくんが「どんなに平らな道でも、追い風が吹いていても、心がしぼむような出来事があると、ぜんぜん漕げないんです」と言っていたのはこのことだったのか、と思い当たる。

ところが・・・・

針路変更して部瀬名への中間くらいに来た頃・・・・エネルギー切れがわたしを襲った。
毎回漕ぎ始めてしばらくは必ずといっていいほど右手が痺れる。漕いでいるうちにいつの間にか回復しているのだけど、それがここへ来て復活。パドルに力が入らない。
水を飲んでも黒糖を舐めても治らない、どころか悪化する一方。
パドルを水にさしても、グニャ・・・・って感じでちっとも水をキャッチできないし、体が左右に揺れるのが自分でもわかる。脱水症状のマラソン選手みたい。
これがマラソンだったら・・・・リタイアしていたかもしれない。でも海の上では、しかもこんな沖に出ていては、止めたくても止められない。

「あそこまで行くんだ。諸喜田さんのところまで行くんだ・・・・」ぶつぶつと自分を励ましながら、休んでは(比)さんに悪いと思い、一応パドルは動かすものの、ハッキリ言って何の役にも立ってなかっただろう。
その間(比)さんは後ろで何も言わず、ひたすらがんばってくれた(感謝です!)

10時に部瀬名岬沖を通過、待っていた隊長にやっと追いついたところで、初日から今まで泣き言やグチを口に出さなかった(比)さんが一言、「諸喜田さん、ハラ減りました!」
「オレもだよ!」ということで、10時20分に部瀬名を少し過ぎた名嘉真(ナカマ)に上陸。
砂浜には投網を片付けているおじぃの姿。赤とオレンジのチェックの短パンに白いTシャツがとってもよく似合い、風景に溶け込んでいたのに、疲れすぎてカメラを取り出す気力もなく。

国道を越えた売店で、ジューシー(炊き込みご飯おにぎり)と魚肉ソーセージ、男性はビール、わたしはコーヒー牛乳を手に入れ、浜に戻って朝食。コーヒー牛乳なんて久しぶりに飲むけれど、なんて甘くておいしいことか! 500mlをあっと言う間に飲み干す。
お腹を満たしたあと30分ほど昼寝をしたら、元気回復、体も軽くなったようだ。

11時25分、名嘉真を出発し万座を目指す。

2007__057 万座沖は白波が高く、サザンやピンクレディー、なつかしのアニメソングなどを次から次へと脈絡もなく唄い、気を紛らわせながら漕ぎ進んだ。ちなみに、今日のパドリングには「ひょっこりひょうたん島」が一番ぴったりでした。

それにしても、西海岸リゾート地帯の海岸線のこの荒れ様はどうだろう。
濁っているのは砂のせい? そうじゃないことは、北部の砂浜を見てきてわかっている。
ニゴニゴでも一見エメラルドグリーンに見えてしまう沖縄の海。何も知らない多くの観光客はこの海を見て「キレーな沖縄の海!」と思い、自然を満喫した気分になって帰ってゆくのだろう。
「海が美しいからとリゾートホテルが建ち、ホテルができたとたんその前の海はダメになる」(ショッキー談)とは、何とも皮肉な話ではない?
2007okinawa_054 2007okinawa_064 2007okinawa_055
波は高いけど追い風を受けて、カヤックは順調に進む。
万座の少し手前から、遠くの岬に白い灯台がポツンとそびえているのが見え、「あれが残波岬だよ」と(比)さんが教えてくれる。「そうか、今日はあそこまで行くのか~」と思っていると・・・・万座を回り込んだところで隊長は「今日は残波越えはムリだな。時間は早いけど、手前でキャンプしよう」と決断。
どうやら風向きがお気に召さないらしい。

14時~14時30分、谷茶(タンチャ)に上陸して水&バナナ、泡盛などを買出して休憩。2007okinawa_067
リーフ内に入るのも、白波が次々と寄せているので観察が必要。切れ目ができるポイントに目をつけて、切れた瞬間に全力で漕いで通り抜けなければならない。
15時50分、真栄田(マエダ)岬手前のマリブビーチに上陸。
ここはプライベートビーチなのだけど、すぐ近くに職場があってマリブに顔が利く?(比)さんのおかげで、翌朝まで浜にカヤックを置かせてもらえることに。

テントは、道路をはさんで向かいにある(比)さんの職場の作業場に張らせてもらう。トタン屋根の下に、旅館の大広間くらいの広さがある。谷茶から(比)さんが連絡をしておいてくれたので、職場の方が待っていてくださった。2007okinawa_065
だけでなく、房になった島バナナ(メチャクチャ美味っ♪)を差し入れてくれたり、ぜんざいをご馳走になったり。
だけでなく、三絃を聞かせてもらったり。(テ)さんは三絃の大会で優勝した腕前。お仕事中とのことで、短い時間だったけど、長いパドリング後にゆる~い島時間を味わうことができた。

今宵は蛍光灯の下、扇風機あり、強力ガスコンロ&流し台、テーブル&イス、清潔なトイレという近代文明の恩恵をふんだんに受けたキャンプ。
ところがわたしは手のひらがぱんぱんに腫れて、指もマメだらけ。新しいペットボトルのフタは開けられないし、料理を手伝おうにも包丁がうまく握れない、テントを張るにも力が入らずテンションがかけられない・・・・海でも陸でも男性2人に甘えっぱなしの一日だった。

本日の漕行距離、47キロ。
北西→北の風、波は1.5→2m。

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