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越えられなかった岬へ

ツアーが予定より短く終わってしまったので、ポッカリ空いた1日。那覇市外へ行こうと決める。
が、さてどこへ?
もう一度久高島へ、今度は船で渡ってみようか。
それとも平和学習をしに糸満方面へ行こうか。
まだ行ったことがない読谷村というところにも心惹かれる。

成り行きまかせでバスターミナルに向ったら、ちょうど読谷行きのバスが出るところで。
約1時間半で到着。
運転手さんが教えてくれた道を、座喜味城趾へ向かう。
一番高い石垣の上に登れば360度海と琉球の大地と離れた島々が見渡せ、500年前の城主が目にした風景に思いを馳せる。
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城趾に併設されている読谷村立博物館で読谷山花織(ゆんたんざはなうい)を観る。芸術作品として織られたものではなく、かつて人が袖を通し、繕い、大切に着てきた着物。元の持ち主の汗の匂いや肌の温度までもが感じられるような、生活着たちは魅力的だった。

2007__026 このあたりはまた、やちむん(焼き物)の里としても知られ、通りにはこのように焼き物で飾られた街灯がさりげなく並んでいる。(写真左)



その後向かった残波岬。
5日前、北風に阻まれて越えられなかった場所。
歩くとかなりの距離なのだが、その海をぜひともこの目で見たい、という気持ちだけで太陽の下、真っ直ぐな道を歩を進める。


途中、残波ビーチを過ぎて、海を臨む木蔭で休んでいると、グラスボートの船長をやっているというおじぃが自転車で通りかかり、話かけてくれた。沖縄は旅人をひとりにさせてはおかない土地なのだ。
今までおじぃが会ってきたいろいろなお客さんのこと、近所の様子、冬の読谷の海の美しさ、こちらからはカヤックの旅のこと・・・・20分ほどは話していただろうか。
いいかげん歩きつかれて、足にはマメもできているし、岬へは行かなくてもいいか・・・・と思い始めていたところへ、おじぃが「(残波岬は)遠くないよ。せっかくだから灯台まで行ってくるといいさぁ」と。
その一言に腰を上げ、「またおいで」の声に送られて再び歩き出す。
おじぃ、ありがとね。
また来ます。今度はおじぃお勧めの冬に、かな?

2007__029 ようやく着いた岬は、今日も北からの風が強く。
岬には白波が叩きつけ、岬を越えてもリーフには延々と長く尾を引く波が止むことなく続いている。
あの日もそうだったに違いない。
だとすれば、岬を遠回りしてもリーフ内に入ることはかなり難しく、難儀したであろうことが予想される。
やっぱり、あの日の残波越えはムリだったんだな・・・・。
2007__027
水平線上には、あの日漕ぎ出した伊江島が浮かんでいる。
「この海を漕いだんだ・・・・」という感慨がまた湧き起こる。

この岬をカヤックで越えるのは、いつになるのだろうか。

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