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6日目:漢那~奥武島

今日は海の神様が味方をしてくれた。
追い風と潮に乗ってisland hoppingな1日。

4時起床。
5時過ぎに女性がふたりやってきて、普段着のままでまだ暗い海に浸かってゆんたくしている。そのごくごく自然なふるまいに、日課にしているのだろうと想像がつく。こういう風景ひとつとっても、なんだかやっぱり沖縄って、すごい。

テントサイトの撤収もだんだんと手馴れてきて、5時40分に出発。
真正面に輝いている平安座島のコンビナートの灯りを目指して、金武湾を横断する。
カヤックは滑らかな海面をすべるように進み、パドリングのパチャパチャという音しか聞こえない。日の出前の海は無風で、どこまでも静かだ。


ところが、この金武湾はサメがよく出るという。わたしたちより少し前に単独で沖縄一周を試みた(カ)君(大学生の彼は8月にショッキーを頼って宮崎からやってきて、そのまま1ヶ月間居ついていたそうで、わたしたちが出発するのを手伝ってくれ、翌日の飛行機で宮崎に帰って行った・・・・ハズ)が「僕、金武湾でほんとにサメに囲まれましたよ~」と言っていたのを思い出す。
こんなに穏かな海面から三角形の背ビレがスーッと現れたら、どうしよう・・・・ドキドキしつつ、サメが寝坊していてくれることを祈る。

2007__096 30分ほど漕いだころ、左手の水平線から太陽が昇ってきた。
美しい一日の始まりだ。
カヤックを漕ぎながら海の上で日の出を迎えるのは、
初めての体験。心もシンと静まり返る。
(写真撮影:諸喜田政勝氏)

2007__099
7時15分、平安座島の水路を通過(→)

8時25分浜比嘉で小休止。キチンと手入れが行き届いたいい集落だ。海も美しい。

いつもの通り、何かお腹に入れるものを求めて売店へ。ここのお店は、おじぃとおばぁがふたり並んでいた。見回すと食べ物はパンの類しかない。
「パンか・・・・もうパンは食いたくないな・・・・」とショッキーが独り言のようにつぶやき、わたしたちもうなずく。毎日、行動食として散々パンを食べているので、ご飯粒が食べたかったのだ。
見ればレジ台の片隅に、島どうふがあるではないか! 内地の豆腐の3丁分はありそうな、しっかりとした島どうふがビニール袋に入って3つほど並んでいる。
「このトーフ、今朝作ったヤツ?」と聞く隊長に、
おばぁ「そうだよ、アチコーコー(できたてほやほや)だヨ」

その豆腐と飲み物を買い求めながら沖縄をカヤックで一周していることを話していると、奥に引っ込んでいたおばぁがジューシーを持って現れた。1パックにちょうど3つ入っている。昨日お孫さんのために買ったけど、食べなかったから・・・・と、くださるというのだ。
うわぁーい、やったぁ、ご飯だ!!
それだけじゃなく、クッキーなどのお菓子も差し入れてくださり、遠慮なくいただく。
浜に戻って島どうふ(お塩や醤油がなくても十分おいしい!)とジューシーをいただき、9時10分に浜比嘉を出発。
次のツアーでは、ここにキャンプでもいいな。ただし、海にはハブクラゲがいるとのことで、売店のおじぃが「気をつけた方がいいよ」と教えてくれた。


比嘉から約1時間で津堅島をかすめて、その先の神の島久高島へ。 2007__103
とうふパワーか、ジューシーのおかげか、元気がもりもり沸いてくる気がする。
久高島に近づくと潮の流れが速くなると、隊長は言っていたけれど、覚悟したほどではない。
風は追い風・・・・ということは、進むカヤックの上にいるとほとんど風を感じることなく、非常に暑い。波がないのをいいことに、スプレーをはずして漕ぐけれど、海に飛び込みたい衝動に駆られる。
若干の向かい風のありがたさというものを、初めて思い知る。
2007__105
津堅島から漕ぐこと2時間、12時10分に久高島
に上陸。
ハイスピードで漕いできてヘロヘロになり、港のスロープで
滑って“降り沈”
5年前(だっけかな?)に来た時よりも、港周辺が整備されてしまって、ひなびた良さが少々失われていたのには、ちょっとがっかり。斎場(せーふぁ)御嶽が世界遺産に登録されて、久高島にも観光客が増えたのだろう。

まずは食堂でボリュームたっぷりのゴーヤちゃんぷるでお腹を満たす。
その後、場所を移して船のキップ売り場でぜんざいを頼むが、これがどーしよーもなくマズイ。マズイという言葉は嫌いなので、なるべく使いたくないけれど、このぜんざいを形容する言葉はそれしかない。だって氷はザラザラだし、小豆も甘くない・・・・久高島へ行くみなさん、キップ売り場でぜんざいを食べてはイケマセン。

久高島を13時30分に出発、そこからは一路、今夜のキャンプ地である奥武島を目指す。
長丁場な一日もここまで来れば、あとは楽勝♪
コマカ島の内側を通り、新原(みーばる)ビーチ近くの宮本亜門邸を横目にみながら順調に漕ぎ進み、
15時25分上陸。

2007__114 奥武島周辺、そこは・・・・とんでもなく都会だった。
人が多い、車も多い、店が“並んで”いる! 
今までの上陸地→集落でたった一軒の商店=食料は缶詰と菓子パンが少々・・・・との違いったら。
うーん、どうやら6日間の洋上ホームレス寸前?のキャンプ生活で、文明社会を眩しく感じる体質に変わってしまったらしい。
奥武島でこうなんだから、トーキョーのコンビニに溢れる品物のことを思い出すと、頭がクラクラするようだ。品物が溢れているだけでなく、消費期限がちょっとでも過ぎたら捨てちゃうなんて、まったくもってクレイジーだ。


2007__116
奥武島周辺にはカヤックがちらほら。沖縄を漕いできて、シットオンではなくリジットに出会ったのは初めてだ。こんなにいい海があるのに、もったいないこと。三浦半島の方が、よっぽどカヤック人口密度高いよ。
カヤックに限らず沖縄の人があまり海で遊ばないというのはホントウなのだ。
奥武島はまた、ダイビングの講習によく使われるらしい。この日も何組か来ていたけれど、カヤックもダイバーも夕方にはいなくなり、キャンプをしているのはわたしたちだけ。


本日の漕行距離は約53キロ。
筋肉は慣れてきたが、体中の傷は痛い。塩水のせいで治りが遅いのだ。

明日は南端のキャン岬を越えて再び西海岸に出る予定だけど、天気予報は雨&南風。
果たして停滞せずに出発できるでしょうか。
20時にテントに戻って就寝。夜中、かなりまとまった雨が降る。

奥武島のキャンプ情報:
浜から階段を上がった道路を少しいくと、トイレ、水道あり。
ただし水道は飲み水用蛇口のみ。トイレの水道は蛇口と洗面ボウルの間の距離が短く、2リットルのペットボトルに水を汲むのは至難。
シャワーも道路沿いの売店に併設されていますが、ルスなことが多そう(わたしたちもアテにしていたのですが、使わせてもらえませんでした)

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