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「水平線を超えろ」

Photo_2 沖縄に発つ前に、海と(動力なしの)舟に関する本を4冊ほどアマゾンで注文しておいた。本書はその中の一冊。

「水平線を超えろ~史上初沖縄-宮崎シーカヤック単独航海」杉健志郎 著、東洋出版

ショッキー隊長おススメの本ということもあり、自分自身がちょっぴり外洋カヤッキングを体験してきたばかりでもあり、帰ってから真っ先に読んだ。

本書は、1993年と94年の夏に合計183日間かけて沖縄(那覇)から九州(宮崎県築島)まで、シーカヤックで単独渡った著者が、そのときの旅の様子を綴ったもので、出版は今年の5月。
ショッキー隊長によると、これまでに「単独で」沖縄~九州間を漕ぎ切ったのは4人。本書を記した杉さんは、その第一号だ。

島から島へ、最長で65km離れている(島影は見えない)海峡を、600円のコンパスだけを頼りに、自分を信じて、天に祈りながら・・・・自力で、誰の助けも借りずに自由に旅をする、という想いだけで海上を進む。
時に数メートルの三角波が立つ中、時に真っ暗闇の中での航海は非常に困難で、危険と隣り合わせだったであろうことが容易に想像がつくのだが、杉さんの筆致はとても軽やかだ。

それにしても・・・・サンゴ礁や岩礁で傷ついたカヤックの底を“ガムテープ”で修理して沖縄から宮崎まで漕破するなんて・・・・カヤックがほとんど知られていなかった当時としては仕方がないのかもしれないけれど・・・・いやはや、まったくスゴイ人だ。
そんなエピソードもふんだんに交えながらの旅の記録は、単なる読み物としても十分に面白い。
ショッキー曰く、「あの過酷な旅の様子をあんな風に軽く、面白く書けるなんて、杉さんは文章がウマイんだよな~」

わたしは・・・・この本を読んで、久しぶりに「男の人っていいな、羨ましいな」と心底思った。
それは、このような冒険をやり遂げることができる体力や気ままさ?が、男性の方が勝っているから・・・・ということではなく。
もちろん、それもあるけれど。
だって、見知らぬ土地で地元の男性がたむろしている公園のベンチでゴロ寝・・・・などという芸当は女性ではなかなかできるものじゃない。
でもそれよりも、上陸した土地で繰り広げられる、さまざまな人たちとの関わり方に、男性ならではの心の通い合いのようなものを感じて、わたしは強く嫉妬してしまうのだ。
杉さんと父親との関わりも・・・・父親と息子っていいな、と思える。
その父と息子の信頼関係が、本書の「あとがき」に凝縮されている。

“旅人”のあなた、必読です。

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