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3日目:宜名真~備瀬

3日ぶりにシャワーを浴びた。文明って素晴らしい!
ってことはどうでもよくて。

今日はボクネンさんの世界を漕いだ。
前半、透明度30メートルは下らない素晴らしいリーフ。
そして、今夜のキャンプは福木並木の備瀬集落。
約50キロの行程でした。

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13_2
朝4時30分に起床。暗い中、黙々とテントを撤収する。
朝食というよりは行動食としてクラッカーとグレープフルーツ、コーヒーをお腹に入れて、明るくなり始めた空の下、6時30分に宜名真漁港を出発。海は穏やか。

海岸線に沿ってやんばるを南下する。島の西側を漕いでいるので、太陽はまだ山陰だ。
やんばるとはいえ東海岸とは違って、海岸線に沿って国道58号線が走っている。
30分ほど漕いで最初の集落を通過した後は、次々と集落が現れ、時には毎朝定刻に流れるのであろう音楽が元気良くスピーカーから聞こえたりする。
右側を見れば、やや後方の水平線上に伊是名や伊平屋の島々が浮かんでいる。遠くにいくつか積乱雲があり、その下で雨が降っているのが遠目にもわかる。

昨日「明日は100キロ漕ぐぞー」と奮起していた隊長は、今朝はいつにも増して快調なペース。ほとんど手を休めないノダ。
まさか100キロのつもりはないだろうケド、「行けるところまで行こう」という意気込みが、どんどん遠ざかる背中から伝わってくる。
後ろで(比)さんも「今日は飛ばしてるなぁ~」と。
まぁどーせ追いつけっこナイんだから、わたしは「いいよ、マイペースで行きましょう」と言いつつ、隊長の姿を見失わないように目を凝らす。
山が低くなった場所からは朝日が射し込んできて、先を行くショッキー艇を照らしている。
数分後に、わがダブル艇も光の中を通過。
朝日が当たり始めると、ますます隊長の姿が見づらくなるが、パドルが動きに合わせてキラリキラリと光るのが目印だ。

そんな風に2時間くらい行くと、前方で隊長が止まっている。来年には宜野湾を引き払って新しい家に移るのだそうだが、その新居がどうやらこの辺の集落にあるらしいのだ。
「オレの新しい家、見に行く?」
「行く行く!」
そうして8時45分、伊地(イジ)に上陸。東側にくらべて格段に品物が多い共同売店で朝食用のパン、黒糖の補充分、飲み水などを購入。
隊長の新居は国道からちょっと入った角地で、庭が広くカヤックの出し入れもしやすそう。窓から中を覗けば、広~いリビング。う~ん、いいカヤックハウスになりそうですよ (^-^)

買ってきたパンと積んできたバナナを食べ、9時15分に伊地を出発。
すっかり太陽が上ってきて、海面を明るく照らしている。その海面下の世界が!
見事なサンゴ礁なのだ。しかも透明度がバツグン。
リーフとはいっても深さ2-3メートルで続いているわけではなく、ところどころ10-20メートル、時にはもっと落ち込んでいる場所もあり、スクーバでも楽しめそう。
2007__042 海岸線にも真っ白な砂浜が点在し(写真左:ショッキー撮影)、「あそこでキャンプしたいな~」、「この海潜りたいなぁ」、「今度ぜったい海仲間と来よう」などと考えながら、口からはヒャ~、きゃぁ~、うわぁ~お、キレー・・・・だのの感嘆詞しか出てこない。
この海は・・・・ケラマ以上かもしれませんよ~。この海は、このまま守らなければイケナイと沖縄を愛するナイチャーは思います。

9時45分赤丸岬通過。
岬を回りこんだところに、サバニが1艘。船体を塗装したものではなく、白木のまま・・・・カッコいい。
男性がひとり乗って、箱メガネを使って漁をしている。
“遊びでない”サバニを初めて見た。あんなにも姿形が美しい船だとは・・・・。(写真がないのがホントに残念!この時に限ってハッチにしまいこんでいたのです、トホホ)
2007__050
海面は鏡のように滑らかで、青空を映し、水の中ははるか下にいる魚の姿がハッキリと見える。そこに漁をするサバニ・・・・まさにボクネンさんの版画の世界。彼の版画が想像上のものではないことを、改めて実感する。ボクネンズワールドはこの世に存在するのだ。それがなんとも嬉しい。

赤丸岬からしばらくそのまま漕ぎ、大宜味沖あたりから古宇利島(コウリジマ)へと直線的に目指す。今までのペースならば1時間くらいで着くはず。「古宇利島でそばを食べよう!」を合言葉にパドルにも力が入る。が・・・・。
そこからが潮の流れがキツく、漕いでも漕いでも島が近づかない、積乱雲も気になる・・・・永遠に着かないかと思ったけれど、なんとか12時05分古宇利島に上陸。ここは憧れの場所で、今回のツアーで楽しみにしていたポイントのひとつだったのだが・・・・午前中のあの海を見てきた後では、“フツー”って感じだった。多分、橋ができてから変わってしまったのだろうと思う。
気持ちはともかく、お腹の方は念願のそばを食べ、ブルーシールアイスも買ってもらって大満足。

13時40分に古宇利島を出発、午後からは風向きが北に変わり、本部半島の北側には白波が立ち始めた。
ずっと沿岸のリーフ内を漕いで行く。が、ところどころリーフの幅が狭くなり、神経を使う。右斜め背後から寄せる波をかわしつつ、左側に迫る岩にカヤックが近づきすぎないよう、右に左に目配りが忙しい。(比)さんの適切な舵取りに心の中で感謝しつつ、バウは一生懸命漕ぐだけ。
隊長もこんな時にはやや前方を行き進路を見極めつつ、こちらを力づけながら漕いでくれる。海が穏やかなときは、見えなくなるほどオイテケボリにするクセに、いざとなると全幅の信頼がおける(当たり前)。

そんなタフな海を3時間漕ぎ、備瀬(ビセ)に到着。2007_009
備瀬岬を回りこんで、カヤックの周りに波がなくなった時は、ほんとうにホッとした。
16時45分上陸。正面には伊江島(イエジマ)の特徴的な姿。
(写真右は、伊江島に沈む夕日をテントサイトから)
近くの水路ではたくさんの人がスノーケリングをしている。ショッキーと(比)さんがビールを買いに行っている間、わたしもしばし海の中を楽しむ。やっと3点セットの出番。4メートルくらいの水深があり、確かにたくさんのサカナたちが群れてはいたが、餌付けをしているのがバレバレな様子。
「(海の中)どうだった?」と聞く二人に、「ここは自然じゃない」と、わたし。ショッキーによると「沖縄はどこでもそうだよ」と。

さて、昨日隊長に「備瀬に行けばシャワーがあるよ」と聞かされ、「じゃあ明日は、それを楽しみにがんばりますっ」
その通り、3日ぶりのシャワー(水だけど。細い水が四方八方に飛び散っちゃうようなシャワーだったけど)を浴び、石鹸とシャンプーまで使って全身サッパリ~♪
ところが、そこで初めて腰とお尻の擦り傷に気づく。ひゃぁ~、水ぶくれになってるじゃん。
なんとなく、座るときに痛いなーと思っていたら、こんなことになっているとは。
気づくと痛みが増すのが人情。傷に洋服の縫い目が触らないよう、動きがぎこちなくなる。

「シャンプーがこんなにいい匂いだったとはなぁ。ああ、シャバに戻った気分だな」とゴキゲンの隊長。意気揚々と集落の食堂へと繰り出したのだが・・・・。
着いてみるとオカミさんが「営業は18時半まで」という、時計を見れば18時50分。むむ、どうする?
われらがショッキー、ここで「そうですか」と食い下がるワケもなく。
「オレたちハラが減ってるんですよ。何でもいいから食べさせてくれませんか?」無理を言うと、あっさりOK。オヤジさんも厨房の中からニコニコしている(いいお店だ)
おまけに、メニューにあるもの何でもできると言ってくれるので(いいお店だ!)、トンカツ定食を3つ頼む。「やっぱり肉を食わなくちゃな~」

食後テントサイトに戻り、お約束の泡盛&コーヒーで乾杯をしていると、頭上を米軍の飛行機が低空で飛んでいく。それも一度や二度ではない。まったく、人がいい気分でキャンプ&お酒を楽しんでいるというのに・・・・「うるさいー! あっち行けー、人殺しー!!」叫ぶわたしの横で島人ふたりは黙ってカップを傾けていました。

22時前にテントに入ったものの、流れ星を見に来たギャルたちの黄色い声やロケット花火に24時過ぎまで寝付かれず。
これが翌日の辛さの原因のひとつとなったのでした。

本日の漕行距離47キロ。
風:南西→北西、波:1.5→2m

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