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波待ち

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といっても、キレイなセットが来るのを待つわけではなく。
波がおさまってくれるのを、ひたすら待つのだ。

今朝も(比)さんを頼って、嘉陽からさらに北部の安田(あだ)まで送ってもらう。去年のツアーで辺戸越えを断念した場所だ。
今日もまだリーフの縁には白波が立ち、厳しい海況。お天気は今までになく安定した夏空なのに…

小さなポイントの向こう側の様子がわからないので「とりあえず出てみよう」
再び(比)さんに「今度こそ!祈ってますよ!」と握手とともに見送られ、9時50分に出艇。
リーフの切れ目から沖に出てみても、はるか先まで白波が幾重にも続く。
で、去年も停滞&川遊びをした無人のビーチに上陸。

砂浜には人知れずグンバイヒルガオの大群落が広がり、濃い緑と白い砂に鮮やかな彩を添えていて、見事! 去年も川遊びなどしながらヒマツブシ(?)をしたけれど、ここで停滞ならば、少しは心楽しく過ごせそう。
写真下左は「遠くリーフを見やる」の図。

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ショッキー隊長が岸伝いにポイントの向こう側の様子を見に行っている間、わたしは波打ち際まで寄ってくるシマイサキ(?のように見えたけれど、似た別の種類かも)を眺めつつ、しばらく波に目をやる。やがて隊長が戻ってきた頃、暑くなってきたので海水で身体を冷やして日陰に退散。行動食をお腹に入れ、「あと1時間くらい待ってダメだったら戻ろう」ということになり、木陰で昼寝。
結局、上陸後2時間半ほど波待ちをして13時過ぎ、もう一度リーフを出て見るも…「ダメだな」
浜から見ると朝よりは大分おとなしくなっているのだが、近づくとまだまだパワーは衰えていない。

停滞した浜は陸からはアクセスできないし携帯も圏外なので、結局出発地点まで戻ることに。
「ここを何往復したかなぁ」とショッキー隊長。
「明日に賭けよう。無理は禁物。大事な命を預かってるんだからな…」半分自分に言い聞かせているような隊長の言葉。
そう、無理せず行きましょう。
わたしとしても、万一なことがあってカヤッキングが危険な遊びだと思われたり、今後カヤッキングを楽しむ人の自由を奪うことにでもなったら申し訳ないと思う。

停滞中、波打ち際に腰を下ろして遠くの波を飽きることなく眺めているときに考えたこと。
カヤッキングのような、しかもお散歩ではなくツーリングのような遊びをしていると…自然の懐の中で、あるいは手のひらの上で遊ばせていただいているんだ、ということがよくわかる。人の力なんていかに取るに足りないものか。
海が「行くな」と言うのなら、ここは素直に従うしかないのだ。


今日のキャンプ地は伊部集落の海岸。
タープとテントを設営するも、まだまだ陽が高いので、目の前の海でスノーケリング。護岸工事がされているせいか、海底には動くものの気配がなく、朽ちた木の葉が積もっている。けれど、少し沖へ出てみると、ようやくサンゴの塊がポツポツ見え始め、その周りにはヒメジ系多数、色とりどりのベラやスズメダイたち、ツノダシ、モンガラ、ツバメウオ!、ガーラなどの比較的大きなアジ類・・・・「おお、沖縄だ!」っていう種類がちゃんといて一安心。

しばらく遊んだ後は、隊長お約束のビールを求めに集落の売店2008__040webへ。わたしはコーヒー牛乳を買ってもらう。売店の前には道路をはさんで大きなアカギの木があり、その下にベンチが置いてある。その木陰がいかにも誘っているようで、飲み物を手にベンチに向かう。500mlの牛乳を一気に飲み、ベンチに寝転んで本日2度目の昼寝(写真右)
鳥たちの高い声、けだるいセミの声を聞きながら、時折通り過ぎる心地よい風を感じて目を閉じていると、思うように漕げないことなんか、どーでもよくなってくる・・・・
テーブルの向こう側では、隊長が推理小説を読んでいるようだ。さすがの“旅人”なのである。


さて夕方、気象情報をチェックした隊長が「よし!明日は風が南西に変わるぞっ!!」
遠くリーフに目をやれば、波も“フツー”にサイズダウンしている。
よっしゃぁー、明日は張り切って漕ぐぞー♪

自分が持てる最善を尽くしますから、
海の神様、どうか無事に辺戸を越えさせてください。

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長いPS:日が暮れる頃、ステキなゲストがキャンプサイトにやって来た。
沖縄市内に住む(た)さん。何でも手作りしてしまうという(た)さんに、ショッキー隊長は瀬底の新居を改築する際、大いに手伝ってもらったとか。(た)さんは、わたしの愛艇のお兄さん格ともいえるスパルタン・ナイトを所有している。ナロウタイプのパドルは手作り!

ビール好きな(た)さんと焚き火を囲み、わたしは泡盛をいただきながら、隊長と(た)さんの話に耳を傾ける。ショッキーと出会う前に何人かのカヤッカーと知り合っている(た)さんは、今のところどちらかというとショートツーリングを楽しんでいるらしく、でもスキルアップに関してもとても勉強熱心な様子。
そんな(た)さんに向かってショッキーはしきりに「シーカヤックはやっぱりね、距離を漕がなくちゃダメなんだよ」と説いている。時折、「そうだよね、(て)さん?」などと、こちらにフッてくるので「そうですね、距離を漕ぐのは楽しいですね・・・・」などと無難に相槌をうつ。ホントは大変でもあるけどね。
そうして夜は更け、22時近くにテントにもぐりこむ。明日もお仕事の(た)さんは5時半に発つというし、わたしたちも6時には出艇したいので、早起きしなくちゃ。
見上げれば、頭上には天の川がかかって無数の星が静かにまたたき・・・・明日もよいお天気になりそうだ。

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