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陸前高田にて

先日上映会を行った『先祖になる』の舞台は陸前高田市の気仙地区。
実は上映会に先立つ2か月前、10月の連休に行ったまさにその場所でした。

これまでの東北支援は、所属する団体の活動の一環としていくことがほとんどでしたが、10月はまったく個人的な旅でした。連休に東北へ行くことだけは先に決めて、それから何をするかを探したのですが、そんな中でたまたまアンテナに引っかかってきたのが陸前高田にある“P@CT”という団体。
ここが行っている古川沼という場所の作業には「人手がいくらあってもありがたい」という情報を得たので、2日間活動に参加することにしました。

Photo 02

古川沼は震災前から湿地だったところで、建設中の防潮堤をへだててすぐ海というロケーション。この付近は震災後ずっと手つかずのままで、未だに行方がわからない人の家族は
「もしかしたらあそこにいるのではないか?」
そんな風に思っている、そういう場所。
しかし防潮堤などの工事は進行しており、それらの構造物に埋められてしまう前に、なんとか手がかりを回収したいというのが活動の趣旨です。

工事現場なので一般の人は立ち入り禁止、県や市、農水関連の行政、漁協、港湾部などなど多くの機関との調整が必要なフクザツな活動ではありますが、工事を請け負っている建設会社が非常に好意的ということで、ボランティアが現場に入るのを快く承諾してくれただけでなく、安全管理、トイレの使用など何かと便宜を図ってくれているとのこと。

いずれは構造物の下敷きになってしまう場所の砂を、建設会社の方が深さ2メートルほど掘ってくれ、ボランティアはその砂をひたすらふるいにかけて遺品や遺骨がないか探します。数十~100トン単位の砂の山を人海戦術でふるいます。なんとも気が遠くなるような作業ですが、実際に遺骨も見つかっているとか。
わたしが参加した2日間にも髪の毛のようなものなど数点が確認されました。
けれど、たとえ何も見つからなくても、それはそれでよいとのこと。探してみて見つからなかったというのと、探さないままずっと「もしかして」と思い続けるのとでは、残されたご家族の気持ちに大きな違いがあることは理解できます。
震災から2年と7か月。生かされ、震災の記憶を持ち続けたままこれからも生きていかなくてはならない人たちが、少しでも前を向いて進んでいけるように。

わたしが参加した週末は連休ということもあってか、ソニーやトヨタといった大企業もバスを仕立てて参加していました。こうして県外から多くの人間がやってきて作業をしている姿は地元のかたたちにも見えていて、それがまた現地の人たちの励みにもなっている、という話も聞きました。
実際の作業内容とその成果のみならず、ボランティアの役割は案外大きなもののようです。

また行くぜ、東北!!

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