ひたすら下山
間に別の日記がはさまってしまいましたが、月山の2日目の様子をアップしておきます。
土曜日、歩いている間はほとんど雨に降られずラッキー。自分のレジャー運(というか、お天気運)のよさを、またしても実感。けれど前線が近づいていたせいか、風は強く。
ところが・・・・
18時に夕食を取り始める頃には、風に加えてかなり強い雨が降り出しました。
しかも、寒い
寒冷前線の通過にともなって(多分の予想・・・・天気図を見ようにもケイタイは繋がらないし、テレビも当然ない)気温がぐんぐん下がり、山小屋の中にいても暖房のない部屋は寒いので、食事が終わってもストーブのある食堂でおしゃべり。
BGMは、屋根や窓ガラスに叩きつける雨と風の音![]()
火のぬくもりってホントにありがたいと、こんな時にしみじみ思う。ストーブの窓から炎を眺めていると、それだけで穏やかな幸せな気分になれるし。火を発見した古の人はエライ!!
20時過ぎには部屋に戻り、明日の朝はご来光・・・・とまではいかなくても撮影ができるコンディションになってるといいな~、と願いながらお布団にもぐりこみました。
部屋は食堂よりも屋根に近いので、外の様子がダイレクトに伝わってきます。時折建物が揺れるくらいの風を感じながら、この音で眠れるんだろう・・・か・・・・・・? と思っているうちに・・・・眠ってました(笑)
朝起きてみても風の音は相変わらず
雨も降っているし、とてもじゃないけど朝食前の撮影なんてムリ(涙)
それにしても、いったいこの台風並みの暴風は何時間連続して吹いているんだろう・・・昨日の夕方から余裕で12時間以上。
月山に何度も来ている(つ)さんによれば「この程度の風自体は月山頂上ではそんなに珍しくない」とのこと。でも「こんなに長く続くなんてね~」と。
これじゃあ撮影どころか、今日中に山を下りられるのかしら? わたしは明日も休みだからいいけど・・・・なんて、一瞬ホンキで考えました。
さて、8時という山小屋とは思えない時間に朝食を済ませ、のんびりと、でもカンペキに防水&防寒対策を整えて「あんまりここで待っていてもしょうがないから」と、覚悟を決めて外へ出ることに。
他のグループはすでに出発しており、わたしたちが最後。
「これに懲りずにまた来てくださいね」と見送ってくれた小屋のお母さんに、心からのお礼を伝えて、いざ暴風の中へ
(幸い、雨は小降り)
頂上の比較的平らなところから下り始めのポイントでいきなり難関。
まともに立っていられないくらい強い風が真向かいから、ってか、つまり稜線を伝って下から吹き付けてくる。風で吹き飛ばされたザックカバーを収納。(つ)さんは眼鏡を外す・・・・それでちゃんと見えるのかな?? 眼鏡してても雨で見えないか![]()
で、姿勢をできるだけ低くして一歩一歩進もうとするけど、風にあおられて足を下ろすのもなかなか大変。
こりゃ~自分史上最強の風だなぁ・・・なんて考えながら、いやマジでヘタすると飛ばされます。
頂上にあるお稲荷さんとお地蔵さんに手を合わせ(この際神仏混交なんてカンケーナイっ)、いつも心の中にいてくれる神様に今日も祈る。「自分が持てるベストを尽くしますから、どうか無事に麓に戻してください」
だけど、全身緊張して、神経を張り詰めながら降りたのは、時間にすればおそらく10分にも満たない。しばらくすると、地形が変わって風当たりもやや弱まり、ホッと一息。
その後も、弱まったとはいえ十分に風が強いことには変わりないし、雨で足元が滑りやすいので、気を緩めることなく一歩ずつ、下へ。
昨日歩きながら「明日お天気がよかったらじっくり向き合おう」なんて思っていた、お目当ての花や木の実たちにも目もくれず、「また来るね」と心の中でつぶやきながら、ひたすら下山しました。
しっかし、ただただ歩を進めることに集中していると、かえって頭はいろんなことを考えるもので。
こんなときに普段の磯歩きが役に立つな~とか。磯でも山のトレイルでも一緒で、次にどこに足を置けばいいのかっていう判断が、瞬時にできるようになるワケです。
ついでに、フラもかなり山歩きに役立っているな~って(笑) 足腰、確実に強くなっているみたい。あ、心肺機能も。
それに。ふだん都会でいくら着飾って、いい持ち物もって、キレイにお化粧して、すましていても、いっぱしウンチクを語ってみても、こんな状況ではそんなものは一切役に立たない。問われるのは、体力と精神力、経験、自分を信じる力・・・・生身の人間として持てるものだけなんだな~・・・・とか。そういうものがきっと人間にとってホノモノの財産であって、お金や持ち物、ステイタスなんて「へっ
」ってなモンで。
あ、アルに超したことナイけどね(笑)
スッピン&雨でグショグショになった顔で、冷たい空気のセイで鼻水が絶え間なく出てくる顔で、そんなことをずっと考えてたっけ。今思うと笑えるケド。
でも、ま、一番よかったのは、サイアクの状況のときも気持ちに余裕があったこと。
海でも山でも、厳しい状況下では結局それが一番大事な気がする。
パニックになったら、オシマイ。
ってなワケで、またもや親には話せないような経験を積んでしまいましたが、神様は祈りを聞き届けてくださって、今日もこうしてのほほんと生かされているわけです。ありがたや。
そして、経験が浅い隊員のことを気遣いつつ、無事に下山させてくれた(つ)隊長にも心から感謝です。パニックにならずに済んだのも、頼もしい隊長がいてくれたからだなぁ。
そうそう、そんな思いをして降りてきた麓には、こんなにステキな場所がありました。
時間に余裕があったので、山形県立ネイチャーセンターに足を伸ばして、建物には入らなかったけど、まわりのトレイルを散策しました。山もいいけど、森もいい!
なんといっても落ち着きます。
写真は、トレイルをほんのちょっと外れたところにある川。
月山に降った雪や雨を集めてくだってきた流れです。ブナの森に囲まれて、文句なく素晴らしい。
これからの紅葉、そして新緑の季節に訪れてみたいです。




























土曜日はこんな空気の中を歩きました。




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